生気象学会 会員

会長就任にあたってのご挨拶

星秋夫(桐蔭横浜大学)
2014年7月吉日

 このたび、紫藤前会長のあとを受け、会長に就任いたしました。会員のみなさまの研究活動がますます活発になりますよう、微力ながらも精一杯、会務に励みたいと思っております。どうぞ宜しくお願い致します。

 本学会は、環境生理集談話会および生物気象研究グループといった学術集団を基盤として、1962年に発足されました。生気象学は、おもに生命とその環境を取り扱うもので、あらゆる分野の最新知見を総合する必要があります。そのため本学会の特徴は、学際的であるということです。
実際に会員の専門分野は、医学、工学、地理学、気象学、体育学、生活科学、農学など多岐にわたります。本学会は、異分野交流の場といった面を強く持ちます。それら専門分野を異にする研究者たちが集まり、研究を進めることで、より一層のみなさまの研究活動の活発化がなされればと願っております。

 近年、大都市におけるヒートアイランド現象に代表される暑熱環境の悪化、地球温暖化はじめ異常気象・極端気象など、生態系や人間社会へのさまざまな影響が懸念されています。生物と気象、生命と気象、健康と気象、生活と気象といったものを主要なテーマとする日本生気象学会の果たすべき役割は、ますます大きくなっているといえます。これら多くの課題解決に向けて研究活動を活発にし、その最新の知見を一般に広く普及させ、社会的貢献ができるよう、本学会員のみなさまとともに努力していきたいと考えております。

 すでに本学会では社会貢献活動の一環として、2006年から熱中症予防研究委員会を立ち上げました。これは、いま社会的課題になっている熱中症、とくに高齢者の日常生活時の熱中症予防対策に取り組むためのものです。これまで、すでに「日常生活における熱中症予防指針ver.1〜3」を公表し、社会的に高い評価を得ています。今後もこうした社会貢献活動を徐々に増やすことで生気象学の必要性を対外的にアピールしていく必要があるでしょう。

 会員のみなさまにおかれましては、このような本学会の特徴をご理解いただき、学会組織・学術活動・社会貢献可能性の発展に向けて、積極的な関与ならびにご支援を頂ければと思います。何卒、引きつづき、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。